木を活かす エコ&ヘルシー

相談事例

ログハウスにもいろいろな種類があるそうですが、どんなものがあるか教えて下さい。

まず、ログがハンドカットかマシンカットかということで大きな違いがあり、大別されます。それぞれに幾つかの工法があり、さらにログの断面形状、ログを組む際の溝(グルーブ)や刻み(ノッチ)の形状などによって細かく分類できます。
  • ログハウスには、丸太を手作業で削って自然の風合いを残したハンドカットログによるものと、機械により加工したマシンカットログによる2種類があります。もちろん前者の方がコストは高くなります。
  • さらに、(1)工法、(2)使用するログの断面形状、(3)上下のログの接する部分の形状「グルーブ」、(4)互いに直交するログの交差部の形状「ノッチ」などにより分類できます。
    (1)工法には、校倉、バット&パス、軸組みがあります。校倉は交差部で直交するログが半段ずれて積み上げる工法で、ログハウスの典型として用いられているものです。バット&パスは直交するログをずらさずに仕口で組む工法です。軸組みはいわゆる在来軸組みと同じですが、「P&B(ポスト&ビーム)」は柱、梁に丸太を使うためにログハウスに分類されます。同じ軸組みでも「P&P(ピース&ピース)」はログの柱の間にログを落し込んで壁体を作ります。
    (2)ログの断面形状(下図参照)はさまざまで、1から4まで図示したようなものがあります。
    (3)上下ログが接して重ねられる凹凸部の形状(グルーブ)がV字型の「Vグルーブ」、M字型の「Mグルーブ」、U字型の「Uグルーブ」があり、ログの重なり部分に実加工を施したものがあります。
    (4)「ノッチ」には、イラスト(夢丸ログハウス用語辞典2000年度版より)に示したようないろいろなものがあります。
財団法人 日本木材総合情報センター 「木材利用相談 Q&A 100」より

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