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相談事例

木造軸組構法は2×4工法やプレハブ構法とどこが違うのですか?

木造軸組構法は柱、梁などの軸材料を組み立てて建物の構造を作ります。ツーバイフォー工法は断面の小さいディメンションランバーと構造用合板などの面材で造ったパネルで建物が出来ています。プレハブ構法は工場生産の部材を現場では組み立てるだけで建物が完成する構法です。
  • 第一の相違点は、家を支えるいわゆる躯体構造を造る材料の種類や構法が異なっていることです。木造軸組構法は建物を支える構造が、柱、梁、土台、小屋組みから出来ていて、柱や梁などの棒状の材料を組み合わせて立体に構成しています。棒状の木材がそれぞれの場所で重量や力を受けとめる構造です。
    それに引きかえ2×4工法は、断面の小さいランバー材で造られた枠を構造用合板や構造用ボード(OSBなど)で覆って釘着した盤上のパネルで箱状に空間を構成して重量や力を受け持たせた構法で、柱や梁はありません。
    プレハブ構法は、柱や梁あるいはパネルまたはその組み合わせによっていろいろなものがあります。他構法とプレハブ構法の重要な違いは、構造部材をはじめ、その他の建築部材も工業で生産して、建築現場では組み立てるだけで現場工作を極力少なくすることにあります。プレハブメーカーによりその程度は異なりますが、建築部材の性能、機能、生産性を満たすために金属、コンクリート、木材、木質材、プラスチックスなどの幅広い材料を使用しています。
  • 第二に、設計自由度つまり施主の希望にどの程度応えることが出来るかが異なります。木造軸組構法は歴史の中で培われてきた柱、梁を使う技術を用いて建設するため最も設計自由度が高く、増改築も容易に行うことが出来ます。ただし、極端な間取りや安易な増改築は建物の耐震性を低下させるので行なってはなりません。
    2×4工法は、柱、梁材を使用せず、ディメンションランバーと呼ばれる断面積の比較的小さな木材と構造用合板などの木質面材を使う構法であり、枠組壁工法と呼ばれるとおり壁で荷重を支えるため、特に窓などの開口部を設けるに当たって多少設計上の制約が生じます。
  • これら2構法と異なり、プレハブ構法は、工場生産を前提とした特殊な構法であり、メーカーごとに使用材料、構造、施工方法などを定め、これに従い建築される住宅の安全性などに関し建設大臣の認定を受けなければなりません。従って前2構法は施主の希望に従った設計の家を造ることが許されますが、プレハブ構法では、あらかじめ建設大臣の認定を受けた範囲でしか設計、建築が出来ず、また増改築も認定の範囲内でしか行うことが出来ません。
  • 第三に、建築施工を行うことが出来る人の制約が異なります。木造軸組構法は在来構法とも呼ばれるように昔からの伝統的な技術によるので、誰でも施工できる構法です。それに引き替えツーバイフォー工法は比較的最近アメリカ・カナダから導入された技術なので、この技術を研修した施工責任者のみ監督して、その工法基準に準拠して施工することが義務付けられています。プレハブ構法では認定を受けた当該プレハブメーカーのみが責任を持ち建設することが出来るだけです。
財団法人 日本木材総合情報センター 「木材利用相談 Q&A 100」より

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