木を活かす エコ&ヘルシー

相談事例

ジャラ、イペ(タベブイア)、ボンゴシ(エッキ)とはどんな木ですか?

主に外構材として使われている耐久性の高い木です。
  • ジャラ(Jarrah)はフトモモ科のEucalyptus marginataに対するオーストラリアの市場名です。産地はオーストラリア西部の海岸地帯です。材の気乾密度は0.80g/cm3以上あって、心材は暗褐色で濃淡があるため縞模様になり、家具にも使われています。木理は通直ないしは交錯、肌目はやや粗、乾燥は困難、仕上がり面は滑らかですが釘打ちは容易ではありません。耐朽性が高いので、埠頭、橋梁、杭、枕木、さまざまな外構材に用いられます。
  • イペ(Ipe)はチリを除く熱帯アメリカに分布しているノウゼンカズラ科のTabebuia属の木です。イペの心材は緑色がかった褐色で、木理は交錯、肌目は精で、気乾密度は0.90~1.20g/cm3、きわめて重硬です。Tabebuia属の材の特徴は、道管中にラパコールを含んでいることです。ラパコールは黄色で、アルカリで赤色に変わります。耐朽性、耐蟻性に富み、埠頭、橋梁、杭、ステッキ、弓、釣竿などに使われています。
  • ボンゴシ(Bongossi)はアフリカ西部に分布するOchnaceae科、Lophira属のLophira alataともう1種に対する産地国カメルーンの呼名です。アイボリーコーストではアゾベ(Azobe)、ナイジェリアやゴールドコーストではエッキ(Ekki)と呼ばれています。商業名はエッキ(Ekki)で、英語圏では、African oakとかred ironwoodと呼ばれています。心材は暗赤色からチョコレート褐色で、道管に黄色から白色の沈着物が見られます。気乾密度は0.89~1.12g/cm3、木理は不斉で肌目は粗です。加工は困難ですが、仕上がりはつやが出ます。
財団法人 日本木材総合情報センター 「木材利用相談 Q&A 100」より

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